咳の治療法therapy
咳の病気を治療しよう
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■咳の病気に対する治療一覧
咳と痰が出る疾患(湿性咳嗽) |
治療法 |
慢性気管支炎 |
タバコをやめる、去痰薬、気管支拡張症薬 |
副鼻腔気管支症候群 |
エリスロマイシンの抗菌薬、去痰薬 |
後鼻漏 |
副鼻腔炎でははエリスロマイシンが、アレルギー性鼻炎の場合は抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬。抗菌薬の局所投与治療など |
気管支喘息による
気管支漏 |
副腎皮質ステロイドの内服、エリスロマイシンの内服、ベクロメタゾンの吸入 |
限局性気管支
拡張症 |
抗菌薬、肺切除術 |
非喘息性好酸球性
気管支炎 |
ステロイド薬 |
気管支食道瘻、
気管支胆管瘻 |
瘻孔を閉鎖する |
肺がん(小細胞がん) |
抗悪性腫瘍薬、放射線療法 |
咳だけで痰が出ない疾患(乾性咳嗽) |
治療法 |
咳喘息 |
気管支拡張薬、抗アレルギー薬、吸入ステロイド薬 |
アトピー性咳嗽 |
抗アレルギー薬のヒスタミンH1拮抗薬、吸入ステロイド薬 |
胃食道逆流性咳嗽 |
プロトンポンプインヒビター、H2ブロッカー |
薬剤性咳嗽 |
ACE阻害薬の副作用が原因なので薬の服用を中止する |
咽頭アレルギー |
抗アレルギー薬のヒスタミンH1拮抗薬、吸入ステロイド薬 |
気管支結核 |
抗結核薬 |
間質性肺炎、肺線維症 |
副腎皮質ステロイド薬 |
心因性 |
心療内科による治療 |
肺がんの中の
中心型肺がん |
癌治療をする |
乾性咳と湿性咳の治療について
咳を和らげることは大切ですが、乾性咳では咳を出にくくすることが治療の目標でありますが、反対に
湿性咳では痰の量を減らして、痰を外に排出しやすくすることが目標です。
咳には気管支や肺にたまった痰、外から入った菌や異物などを外に排出して出す、生体防御反応として
の働きがありますが、パーキンソン病や脳梗塞では咳が出にくくなり、そのために誤嚥をおこしやすく、
誤嚥性肺炎の原因になります。
なので、このような病気を合併しやすい高齢者には、咳を抑え込む治療である咳止め薬の使用は慎重に
行う必要性があります。
湿性咳の人では咳止め薬によりかえって痰が出にくくなってしまい、痰の中にいる細菌が肺の中にとどまり
肺炎をおこしやすくなったりするので、原則として咳止めは使用しないようにします。
風邪やインフルエンザを治療する
<風邪の治療法>
細菌性は抗菌薬の服用が効果的、ウイルス性は対症療法で、高熱が出た場合は解熱薬、頭や喉の痛みには鎮痛薬
が効果的。風邪を治す一番の方法はは安静にして、保温・保湿・水分補給、消化のよい食事による栄養補給を心がけることです。
<インフルエンザの治療法>
インフルエンザ診断キットで診断結果を知り、インフルエンザと診断がついたら、発症から2日以内ならば、タミフル、リレンザという抗インフルエンザウイルス薬を用いる。ただし、通常はタミフルやリレンザを使わなくても、
対症療法(解熱薬や鎮痛薬の使用)と安静を心がければ、自然によくなります。
長引く咳の治療
長引く咳は、咳喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流性咳嗽、風邪症候群後遷延性咳嗽などがよくあります。
風邪症候群後遷延性咳嗽は、風邪の症状のあと、咳が長引くものです。咳止め薬、抗アレルギー薬、吸入ステロイド薬、漢方薬の麦門冬湯などの治療が有効です。
咳喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流についての治療は上の
咳の病気一覧表を参考にしてください。
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